日本語には人称のバリエーションが非常に多い。
一人称だけでも「私」「僕」「俺」「自分」「うち」…そしてそれらを場面によって使い分ける。
対して英語は常にI(アイ)である。
逆に「英語の方がバリエーションが多いものはないのか?」と思っていたところ、最近偶然発見した。
「群れ」の表現である。
日本語ではどんな動物であろうと「○○の群れ」と表現するが、英語では動物ごとに異なる表現をすると言うのだ。
これは誠に興味深い。
動物 → 対応する表現(a ○○ of~の○○に入る単語)の一例
アリ → army(軍隊)
チョウ → kaleidoscope(万華鏡)
ネコ → destruction(破壊)
カラス → murder(殺人)
ハヤブサ → convocation(召集)
魚類 → school(学校)
ゴリラ → band(絆)
バッタ → cloud(雲)
ヒバリ → exaltation(賛美)
ライオン → pride(矜持)
イナゴ → plague(疫病)
タコ → rally(結集)
フクロウ → parliament(議会)
カキ → bed(寝床)
オウム → pandemonium(伏魔殿)
タヌキ → gaze(凝視)
ネズミ → mischief(悪戯)
カラス(大型) → unkindness(不親切)
トラ → ambush(不意討ち)
シチメンチョウ → gang(ギャング)
猛禽類 → comittee(委員会)
シマウマ → dazzle(幻惑)
動物ごとのイメージが反映されているのが分かる。
日本語で言うところの枕詞みたいな要領なのだろうか?